イギリス旅行記15

Good afternoon!

今日でイギリス旅行記は最終日となります。イギリスを旅行して3週間でしたが、とても楽しかったです。ロンドン塔、ロンドン自然史博物館、ヴィクリア&アルバート博物館、科学博物館、アルバート公記念碑とその近くの公園、ロンドン動物園など多くの場所に観光してきました。観光客が大好き、ビッグベンも素晴らしかったです。バッキンガム宮殿の催しも楽しめました。

しかし、イギリス名物はまだもう一つあります。そう、シャーロックホームズ美術館です。小説で登場した名探偵が実際に住んでいたら・・・ということで実際にベーカストリートに家を建てたのです。

私は、コナン・ドイルのシャーロックホームズよりもアガサ・クリスティのクリストファー・パーカー・パイン氏の方が好きです。アガサ・クリスティ美術館はトーキーという町にあり、イギリス海峡近くというロンドンから3時間41分かかる場所でした。なので、同じ天才が生み出した探偵が住んでいたであろうアパートに行ってきました。

 

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有名なベーカーストリート。私が乗った電車はCircle, Hammersmith&City Lineだったので古風な壁と門がありましたが、Baker Lineに乗れば、壁にホームズの絵が映し出されています。

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駅を出れば、探偵ホームズがお出迎えです。ホームズ美術館はこの反対側の通りにあり、マダム・タッソーの近くにあります。

 

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やって参りましたベイカー街221Bにあるハドスン夫人所有のアパート。ワトソン博士と共同で使っているといわれるホームズマニアにとっては聖地な場所。この写真を撮っていた隣で、おっさんが「ここがあのXの悲劇(The Tragedy of X)で有名な探偵が住んでいた場所」・・・・ちゃう、それドルリー・レーン探偵や。エラリー・クイーンが作った架空の探偵やで、とツッコむことはできませんでした。

 

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土産物で美術館チケットを買うことができます。土産を買う必要はありません。

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コート掛けにホームズとワトソンのコート、山高帽が掛かっています。この山高帽は正式には、ボーラーハットと呼びイギリス発祥の帽子です。今でもこの帽子を被っている人はいるのですが、私はどうしてもこの帽子を見ると、タンタンで登場した双子でもなく、親戚でもない、しかしそっくりな姿と同じ名前をしたデュポンとデュポンを思い出してしまいます。特にワトソン博士は彼らにそっくりです。

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二階に行ける階段。わりと狭いので慌てて上がろうとしたらこけます。また、下りの時、慌てて降りて行ってもこけます。

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ホームズが住んでいたであろう部屋です。奥には暖炉があり、名探偵コナンの映画『ベイカー街の亡霊』でホームズの部屋に行くというシーンでコナン君が座ったホームズ専用の椅子もちゃんとあります。暖炉もちゃんと燃えています。ハリーポッターにあった紙の炎ではありませんでした。

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来客用の椅子らしいです。ホームズの部屋は椅子だらけだったことが一番印象に残っています。

 

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ワトソン博士の部屋はホームズの上の階にありました。Dr.Watson's Roomと書いてあります。中に入れば、ホームズと違い、医療機器が多くありました。

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暖炉もありました。何個あんねん。

 

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医学書も読めます。ただし英語です。

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医療関連に使われる物だと思います。これを最初に見た時は、部屋の中で使うおまるだと勘違いしてしまいました。

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ワトソン博士と同じ階に住んでいるハドスン夫人の部屋です。

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なんでこんなものがあるのか不明ですが、本の一部をくり抜いて拳銃が隠してあるものがありました。これを見ると、『ショーシャンクの空に』で主人公がロックハンマーを聖書の一部を切り取り、そこに隠すというシーンがあります。それに似ていて興味深かったです。まさか、本の中に銃があるなんて誰も想像できません。今は、すぐにばれます。

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そして、やっぱりあった暖炉。ハドスン夫人は暖炉好きだったのでしょうか。暖炉が三つとは、どんだけアパート寒かったのか。

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一番上の階にようやくトイレがあります。ここまで上がるのは苦労すると思います。そしておしゃれですね。

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左側が、デュ・・・ワトソン博士です。左側がかの有名なドル・・・ホームズです。そして真ん中が・・・この話は知らないのでわかりません。この人形たちはそれぞれの話に出てくる登場人物だそうです。

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バスカヴィル事件を有名なちっちゃな人形で再現したもの。魔剣が銀色のマスクをかぶっています。ちなみに、この物語は、ドイルがホームズを殺した後に書かれていて、ホームズが復活したのではなく、その死からちょっと前の話という設定です。

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ジェームズ・モリアーティ教授です。実写版では、顎鬚と口ひげですが、これが本当のモリアーティ教授です。小説内では、犯罪のナポレオンとホームズに称され、裏世界に多くの愉快な手下たちがいます。名探偵コナンの映画『ベイカー街の亡霊』としてジャック・ザ・リッパ―が登場しています。ちなみに、ジャック・ザ・リッパーと同じような事件がイギリスで起きて、ジャック・ザ・ストリッパーというあだ名を持った殺人犯もいました。どんだけロンドン危険やってん。

 

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同じ階に閉じ込められているおっさん。この部屋はどうやら印象的だった登場人物たちが小説内でどうだっだかを表している部屋みたいですね。

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天井からランプを下げているシーン。最初見た時はびっくりしました。

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電気椅子みたいなところに座っている人。これもびっくりしました。

四階でシャーロック・ホームズ美術館は終わりです。では、他にも多くの人形があったりしました。

 

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エントランスに戻ったら、やはり観光客が大勢おり、このドアの写真を撮っていました。その内の一人が、ショルメ、ショルメと連呼していました・・・ちゃう、それは、モーリス・ルブランが書いた『ルパン対ホームズ』に出てくる探偵シャーロック・ホームズアナグラムやで。

やはり、世界中の人々に愛される有名な探偵みたいですね。イギリスの旅行は最後になりましたが、また機会があったら、イギリス以外の国のも載せてみたいと思います。

 

では、また。

 

番外編

ちなみに、世界で一番笑えるジョークでホームズとワトソンのがあります。

ホームズとワトソン博士がキャンプに出掛け、星空の下、テントを張って眠りました。かなり暗い時間に、ホームズがワトソンを起こします。

「ワトソン君、上を見てくれ。君の推理を聞かせてくれたまえ」

上を見た、ワトソン君は少し考えて答えました。

「無数の星が見えて、綺麗だね」

ホームズはこう言い返しました。

「そのことから何が分かるかね、ワトソン君」

ワトソン君が彼の問いに答えました。

「この大宇宙には何百万もの銀河とおそらくは何十億もの惑星がある。神は全能で、僕たちは、ちっぽけで取るに足らない存在だ。たぶん、明日はいい天気だろう」

ホームズはワトソン君に向かって吠えました。

「バカ!僕たちのテントが盗まれたんだよ!」